HP風の広場   '05.12.17写真日記   MIXI

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恋 1992 冬が春に恋をした でも 春は夏に恋して涙を流す   夏はしずかに・・・秋に寄り添い 秋はいやいや 冬に惹かれていった そして いつも 冬は春に恋していた。       ・・・詩集「虫の声」1992..より 。。。。。。。。。。 ちから 1991.5.7. 愛には 持久力が必要 恋には 瞬発力が必要 夢には 脱力が必要 しごとには 気力が必要 くらしには 活力が必要 ・・・ ひとには 魅力が必要 ・・・かも!?・・・   。。。。。。。。。。 囚 もの言わぬウサギ 脱走 アリスのウサギみたいに 気をひいたかと思うと 一目散に 逃げていく お前に言葉がわかるならば いったい どっちを選ぶんだろう イタチやキツネに狙われる「自由」・・と 食いっぱぐれのない「牢獄」・・と   ・・・・・・・・ 。。。。。。。。。。 うさぎさん ウサギさんは ながいみみ なんでもきこえる ながいみみ ウサギさんは はやいあし ぴょんぴょんはねる はやいあし うさぎさんは おおきな目 よおぉーくみえる おおきな目 だから うさぎさんは なんにも いわない なんにも いわない 。。。。。。。。。。  1991.10.20 詩集「しゅうこ抄」より おとなでもない・・・こどもでもない すなおになれる気がするの あなたといると すなおになれる気がするの それだけ たぶん あなたは 許されることなら ぼくも 「おとなでもない こどもでもない」 そんな気がして ・・・・・・・・・ 玉手箱 1990.9.29. いそがしすぎるあなたに・・・とどけてあげたい玉手箱 ふたをあけてごらん ・・・中には・・・ 手鏡があって 忙しそうな あなたの顔が のぞけるだろうから ・・・・・・・・・・・・  だからって別に どうってことでも 無いのだけれど いそがしすぎるあなたに とどけてあげたい ・・玉手箱。 ・・・・・・・・・・・・・ 。。。。。。。。。。 「詩集小さき者へ」より1992.8.21.金9:21PM. 小さきものへ 15歳(じゅうご)になったらオトナになれ! 15歳になったら 技をみがけ あとからではできない 15歳になったら 恋をしろ 愛することを 学ぶ季節だ   15歳になったら 親を捨てろ 未練を残す分だけ 親は老いてゆく 15歳になったら 自分を作れ 自分が無ければ 奴隷にしかなれない 15歳になったら 巣立ちの季節 住み慣れた居心地のよさは 翼を弱くするだけだ 15歳になったら 裸で風に吹かれろ 風邪をひいても 自分で治すしかない 15歳になったら 苦労しろ 馴れた頃でもまだまだ20歳(はたち) 15歳になったら 何でも学べ もぅ誰も教科書はくれない。 15歳になったら ひとになれ ひとになるか 奴隷になるか 自分で決意(えら)ぶ時だ ・・・・・・・・・・・・ 15歳になったら・・ 俺たちオトナには キミらを抱える力は無い 15歳になったら   キミたちは じゅうぶん育って 大きすぎる・・・から 。。。。。。。。。。 詩集「よわさ」より1990/8/28/日→2007/8/26/日 きず 映画「典子はいま」を 観た 障害ということばがある  …傷害ではない さまたげ …だろうか?  なんの …? 「 生きること 」の さまたげだろうか 典子の こころは 傷ついてはいない 典子のこころは ぼくなんかより よっぽど 強そうに見える …もしかしたら 「からだ」も… 「風の詩」の星野富弘さんも… 「ケニー」も… 「五体不満足」の 乙武さんも… スクリーンに 文字に 絵に 映し出された こころの きらめき みんな おなじ…ひと …なんだと 俺もおもう ・・・・・・・・・・・・ きずつかない 勇気と覚悟 それが もうひとつの… いきるちから 社会に… ひとに… きずつかないこと そして  社会や ひとを きずつけないこと このふたつが ひととしての約束 ・・・・・・・・・・・・・ だれひとり ひとを きずつけないでほしい だれひとり ひとに きずつかないでほしい ・・・・・・・・・・・・・ これが わたしの いのり ・・・・・・・・ 。。。。。。。。。。 詩集「市民権」より2007.9.16.日←1992.10.8.木 石ころ ながれて ながされて  …ぶっつかって われて こわれて すりへって ちっぽけになって だんだん丸くなって つるつるになって でも やっぱりガンコで 踏まれて けっとばされて 放り投げられて ころがって 陽に焼かれて あつくなって 風に吹かれて かわいて 泥まみれに汚れて …雨に濡れて 白く 黒く ひかっている 土に埋もれて じっとしている ・・・・・・・・ でも なんだか やっぱり いじっぱりの ちっぽけな 石ころが …ぼくは 好きです ・・・・・・・・   。。。。。。。。。。 詩集「おしゃべりなうさぎ」より2007.8.16.日←1977.6.30. ぼくのロケット   ロケットが飛んだら 空には 星がいっぱい 星たちが ロケットのまわりに集まって 宇宙の小春日和 うたたねは しずかに しずかに かろやかに ことばの ひとつひとつが つまづいて ころんで ひっくりかえれば しめたもの あしたも天気は やってこない 星から たよりが届いた日には ぼくは すがたをくらまして 身動きをせずに じっと チャンスを待つ  ・・・・・・・・ ロケットのとぶ時代だから 僕らの春には 花がない 花のない春だから 星も飛ばない 星の飛ばない夜だから 僕らは 姿をくらます  ・・・・・・・・ 暗い夜の 冷たいひかりは なにも示してはくれない 星たちのことばが わからない僕たちのことばと こんがらがって 溶けあって またひとつの夜を創ったとき あしたが生まれ あしたの向こうに 虹が架かる わからないときは グチをいっぱいならべて 足もとの小石につまづきながら 歩いていればいい ほかに なにも しようとしないことだ  ・・・・・・・・ じっと 下をむいて なにもしない ことだ じっとしていたら そのうち じっとしていられなくなる なんて 信じないことだ なにも食べないでいたら 腹がすくだろうなんて考えないことだ いま必要なのは 腹を満たすことではなく  ・・・・・・・・ ふかく ふかく 眠りこむことだから ふかいねむりに就いたとき 僕らのロケットが しずかに 飛び立つ 僕らのロケットは 火を噴かない しずかに しずかに 飛び立つ  僕らのロケットは 古代の石像のように しずかに 飛び立つことを 望んでいる ときとして それは 微かな けいれんに似た「ふるえ」を 魂に 呼び起こす 「たましい」と呼ばれたものに ちいさな衝撃を受けとめた後で じつはそれが あのロケットだったことに ぼくらは 気付くのだ そして ロケットは飛んでゆく ぼくらの彼方へと ・・・・・・・・ 崩壊した … たましい … を 吐き出しながら ・・・・・・・・ 。。。。。。。。。。 詩…伝説 こころ 1992.11.13金→2007年09月02日09:39  伝説 むかし ちいさな泉の水が ありました。 むかし むかし わたしが まだ ちいさかったころ そこに1羽の美しい鳥が 棲んでいました。 その鳥の翼は 瑠璃色に輝き 瞳は 南の海のように 澄みわたっていました わたしたちは いくつかの季節を 泉のほとりで過ごしました  わたしたちは しあわせでした ・・・・・ そんなある日 わたしは ふと たずねました。 ・・・ 「 あなたは ダレ ? 」 ・・・ 鳥は ほんの少し悲しそうな目をして 言いました。 ・・・ さようなら ・・・ そうして 泉の中に 消えるように 飛び立っていきました。 ・・・・・ むかし まだ わたしが ちいさかったころの思い出です。 あれから いくつもの季節を 重ねてきたけれど あの鳥と ふたたび出逢うことは ありませんでした・・・ ・・・・・・・・ 。。。。。。。。。。 こころ 2007.9.2日 こころが 見えにくいから 書くのだろう こころが 伝えにくいから 声を 出すのだろう こころは あいまいだから 言葉にするのだろう  ・・・・・ 遠く離れていても とどくこころもある。 隣りあっていても とどかないこころもある。 声が出なくても 書くことができる 手が無くても 話すことができる 目が見えなくても 触ることができる 伝え合いたいから 工夫する いろんなひとがいるから 面白い いろんなひとに出逢い いろんなこころと ふれあって ・・・ 生きている … わたしを 大切にしたいから 語りかけるのだろう ひとを 大切にしたいから 問いかけるのだろう だれもいない部屋が さみしいから 手紙を書く。 だれもいないこころは 哀しいから 声かけあう。  愛ひとつ こころ模様の つむじかぜ 部屋の中 無言の声が こだまする ウェブの空 循環(めぐ)るこころの 風媒花 たんぽぽの 綿毛に託す 愛のゆめ           風に吹かれて キミに とどけと 。。。。。。。。。。 精神科の医者が言う。 「考えるのをやめて 書きましょう… 話しましょう…」 「書いたり 話したりしたことは 脳に定着します。  考えてるだけだから 頭が つかれるのです。」 …なるほど… と 思った。 。。。。。。。。。。 詩 伝説:風のなかに1990.8.21火 →2007.09.02日 風のなかに 風のなかに聞こえるものは 遠い遊牧の民の唄 小雪まじりの春風に 太古の香りをのせて 吹きすさぶ ひとの… こころのひだを凍らせ なおもいのちを育んで この風の中で 育ってゆく 今日のわたし あしたのあなた 意味のとりとめのなさが 深淵にある無意味が… 僕にささやく …いのちの常道を全うせよ… と やけに …やさしい おおきな世界に怯え 足元の小石につまづきながら ぶつ切りにされた神経束を 荒縄のざらついた感触で なんとか 束ね支えて 今日も  飄然と 立つ。 躁鬱質の両面鏡が 自閉の凹化を遂げる時  … 歓喜は響き …  ・・・かなしみは 充る・・・ 宇宙の闇さえ 白みかけて もう … 夜はない … 夜のやすらぎが 奪われたいまが ひとびとの「 不眠症 」で ざわついている。 … はざま … が ある。 ピーターパンが忘れていった …ちいさな影… を しまいこむ「 はざま 」がある。 いざという時 とっておきの 奥の手。 誰にも見えない … 天狗のかくれみの … ひとがすきだから ついとってしまう … ほおかむり … ひとなんか …どこにも いた ためしは なかった。 でも いつも あこがれつづける。 … 信じ … つづける。 。。。。。。。。。。。 詩 伝説:思い出を探そう1990.5.8火 →2007.9.2日 思い出を探そう 思い出を探そう 太古の原野に生れ落ちた あのころの 思い出を探そう まだ馴れてしまってはいなかった あのころの 時 が 刻まれるものではなく つつみこんでくれた あのころの … 思い出 …の 中に もういちど … 魂 … を 浮かべてみよう この こころの形 が 透明な 気配 だけで 感じられていた … 想い … だけが 脳裏を埋めていた … あのころ … ぼくは まだ ぼくでは なかったし ひとが まだ まったく ひとでさえ なかった … あのころ … そうした自由の中で 風のように 光のように  輝いていた「 いのち 」を  ・・・・・・・・ もういちど 手のひらに すくいとってみよう こぼれ落ちる銀砂のような … きらめきの波動に … … 身をゆだねて … ・・・・・・・・ 億光年の 旅に出よう ひとときの 終わることなき … 永劫回帰 … に ・・・・・・・・ 今日の終わりを 沈めてみよう ・・・・・・・・ 。。。。。。。。。。。 「日記」      05.11.18金→07.08.28火 日記 15歳の春…日記を書き始めてから 37年半。 毎日とはいかなかったけど 捨てもせずに たまっている 読み返すことも ほとんどない 写真もおなじ アルバム整理したのは 長男がうまれてからの5〜6年のあいだだけだった 埃にまみれカビが生えてゆく 大切なもの 作品もおなじ 記念写真ひとつ撮ってやるやさしさも  ゆとりも 忘れた暮らしの中で 大切なものが 汚れて 壊れて 風化してゆく暮らし 磨こうとして 傷つけてしまう 未熟 不器用 片付けようとして 散らかしてゆく 支離滅裂 HPを始めて丸2年 IT…インフォメーションテクノロジー?の波に乗って Iさんからもらったパソコンを活かしたくて アル中と鬱との中で しがみついてきた蜘蛛の糸 天国に行きたいわけじゃない この世の現実の 生身の人間と 出会いたいだけ 嘘も気兼ねもない糸電話を 誰かとつないで 無邪気に おしゃべりがしたいだけ 過去も 現在も 未来も やわらかなゆめのキャンバスに乗せて 誰かと一緒に味わう ひとときのあったかい時間が 欲しかっただけ 2年目の記念にIDを増やしてしまった 「あきう野良」 野良猫の野良 野良仕事 野良人の野良 「人形の家」(byイプセン?)の…「ノラ」 わすれられたのだろうか 飾られて ほこりにまみれた 部屋の片隅に ひっそりと 棚に並んで うごかない人形たち 捨てられもせず 見向きもされず 地震や災害でも起きない限り  ・・・・・・・ ただじっとしている 置物たち 人形と 俺の無言の 語り愛


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