スイセン(ヒガンバナ科) 
 ニラを刈り取った際に隣に植えてあったスイセンの葉が数枚混ざり、
お浸しにして食べた人が間もなく吐いてしまった例があります。
家畜が干し草に混ざった葉を食べて中毒死した例もあります。
また、球根をタマネギと間違えてしまった例もあるようです。
 全草特に鱗茎にリコリンというアルカロイドを含み、
吐剤として使用されていますが、一般的ではありません。
胃腸炎を起こし、吐き気、頭痛、下痢などが起こります。
 スノードロップ、ヒガンバナ(曼珠沙華)の球根も有毒です。 
スイセン食べ5人が食中毒 盛岡

 県は29日、盛岡保健所管内の老人福祉施設の利用者と職員計5人が スイセンを誤って食べ、嘔吐(おうと)や下痢などの食中毒症状を訴えた と発表した。2人が通院したが、全員回復している。

 同施設の職員、利用者らは27日夕、散策の最中に 食用のノビルと間違えてスイセンを採取。 施設に帰り自分たちで調理し、10人がみそ汁に入れて食べた。 食べた10人のうち、職員1人と利用者4人が下痢や嘔吐などの 食中毒症状を訴えた。

 県によると、記録が残っている1956年以降、 県内でスイセンによる食中毒が起こったのは初めて。 全国的には スイセンの根はノビルと、 葉はニラと間違えて食べた例があるという。

 県は食中毒を予防するために ▽知らない野草は採らない ▽調理前にもう一度種類を確認する ▽食べて異常を感じたらすぐに医師の診断を受ける −ことを呼び掛けている。

有毒植物(東京都福祉保健局健康安全室)スイセン
中毒事例報告のある有毒植物
9 スイセン(ヒガンバナ科)

 観賞用に栽培される多年草で、多くの園芸種がありますが、野生化したものもあります。地下に卵円形の鱗茎があり、早春、葉の間から花茎を出し、先端に花を付けます。


特 徴
自生地 庭に栽培されたり、野生化して日当たりの良い所に自生します。
誤食部位 葉、鱗茎など。ノビルの鱗茎と間違えたり、葉をニラと間違えることがあります。
症状 おう吐、胃腸炎、下痢、頭痛など。
毒成分 リコリン、タゼチンなどのアルカロイド類。全草が有毒。

スイセンの写真
 スイセン

ノビルとスイセンの鱗茎写真
 ノビルの鱗茎(食)        スイセンの鱗茎(毒)


誤食に注意!「ニラとスイセン」
春先(5月)、札幌では毎年のようにスイセンの葉の誤食による中毒が発生しています。
写真  ニラ ユリ科

ニンニクと同じネギの一種で、古代に中国から渡来し栽培が始まった。
硫化アリルによる特有臭を持つ香味野菜としてなじみ深い。
葉の大きさなどによっていくつかの系統があり、最近は広幅で葉肉の厚いグリーンベルト系が栽培されている。

【特徴】
・葉は平たく、独特の臭いがある。
・夏に白い花が咲く。

写真
写真  スイセン ヒガンバナ科

原産地は地中海沿岸で、ギリシャ神話にも描かれている。
ラッパスイセン、フサザキスイセンなど多くの種類が観賞用として庭で栽培されている。

【特徴】
・葉の中央は浅くくぼんでいる。
・早春に黄色や白色の美しい花が咲き、芳香がある。

 有毒部位:全草、特に球根
 有毒成分:リコリン
 中毒症状:おう吐、下痢、けいれん