透明 
06.04.26 水

まぶしくて 透明な白い影

痛みのなかで 浄化された言葉

ひとことの 重さ


ふるえる肌に ひかる いのち 


以前 書いた 詩を ひとつ



伝説

1992.11.13



ちいさな泉が ありました
むかし わたしが まだ ちいさかったころ

一羽の うつくしい鳥が 棲んでいました


その鳥の翼は 瑠璃色に輝き
瞳は 南の海のように 澄みわたっていました


わたしたちは いくつかの季節を
泉の ほとりですごしました


わたしたちは しあわせでした


・・・・・・・

そんなある日 わたしは ふと たずねました

「あなたは ・・・ダレ?」


鳥は ほんのすこし悲しそうな目をして こう言いました

・・・ さようなら ・・・

そうして 泉の中に消えるように 飛び立っていきました


むかし わたしが まだ ちいさかった頃の 思い出

あれから いくつもの季節を重ねてきたけれど・・・

ふたたび あの鳥と出逢うことは ありませんでした