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プレゼント 心をつなぐ 愛言葉  ♪   05.12.24.土


 

   

 


 



「日記」 

05.12.24.土





 ♪



 



 
部屋の明かり              05.12.24.土




夜散歩しながら・・・なにげなく
窓明かりに目を留めるときがある

ああ あの部屋には どんな人が住んでるんだろう
なにを思い
どんな暮らしをしているんだろう などと
思いが 広がってゆくこともある





メモ↓: ネット散歩の途中で見かけた窓明かりの中から聞こえた…つぶやきの声
『鉄坊の部屋』2005.12.13.より引用)


  先日、自分の娘を10数年にわたって軟禁状態に置いていたという母親の事件が
  報道された。発育が遅れている娘を、人目にさらすのが恥ずかしかったのだという。

  一応は、読み書きなどを自ら教えていたのだというが、
  そのひとかけらの愛情が逆に事件<の切なさを増幅させる。
  「親子」の出来事に、事件という言葉を使うこと自体が悲しいけれども…。

  ある教授が述べておられた。「障害も個性として認められる社会が必要」。
  …何度か聴いたことのある言い回し。確かに、それはそうかも知れないが、
  そういう社会が実現されるためには、具体的に上がっていくべき
  幾つものステップがあるだろうな…としみじみ思った。

  ある種の障害は、個性として受け入れることがとても困難だ。本人にとっても、
  周囲の人々にとっても…。単に価値観や考え方の問題では済ませられない
  心の痛みがそこには伴う。

  …そんなことを敢えて言うのは、僕自身の近親者が障害を抱えていたからだ。
  具体的には知的障害。今回の子供のケースと非常に近いかもしれない。

  最初は、兄弟である自分にとっても、姉であるその人を受け入れるためには
  心の成長が必要だった。どうしても心の中にたくさんの葛藤が生まれた。
  勿論、それは周囲の偏見の対象に自分自身が含まれてしまうということもあったが、
  姉の存在自体に対する僕自身の葛藤というものが一番大きかった。

  その姉を「愛する」ことができるようになるためには、いくつかの条件が必要だった。
  最も大きかったのは両親の存在である。
  自分の小さな心の器では受け止めきれない姉の存在を、
  両親は、ありのまま深い愛情で包み込んでいた。
  発作を起こし、暴れまわって、連日、嘔吐や失禁が続いた時期も、
  母親は付きっ切りで看病し、毎日、病状を綴った日記をつけていた。
  その文字を見るだけで、背後にある深い想いが伝わってくるような小さなノート。
  今でも忘れることが出来ない。

  「個性として認める」という言葉を聴くと、
  近代個人主義特有のドライな関係が思い浮かぶ。
  「あの人はあの人」…ともすれば、そんな冷たさが感じられる。

  本当に必要なのは、「つながり」ではないだろうか。
  両親と姉は確かに「つながって」いた。
  もちろん、それぞれは独立した個体なのだが、
  しかし、そこには互いの痛みを分かち合い、喜びを共感する
  …いわゆる「愛情」というものが存在していた。

  「個性」として、受け入れるには、あまりにも過酷な現実もあった。
  姉には好きな人がいた。しかし、ふたりは決して結ばれることはない。
  この二人が結婚生活をすることはどうあがいても不可能なのだ。
  その現実の前に、両親は胸を痛めていた。

  それも「個性」…?そんな言葉では決して解決できない理不尽な運命。
  それを乗り越えることが出来たのは「愛情」以外の何ものでもない。
  愛する者が抱えた悲しみを、自分のことのように背負って、
  分かち合ってくれる愛があってこそ、
  その運命に立ち向かい、或いは受け入れることすらできるのではないか。

  楽しそうに笑い、30歳を越えても童謡のテープを聴きながら、
  無邪気に口ずさむ姉の幸せは、すぐ傍によりそういくつもの愛に支えられていた。
  今では編み物を覚え、自分を愛してくれる人達に、
  今度は姉自身が心をこめて愛情を贈り届けている。
  「個性」は、それを価値視し、育んでくれる愛情があってこそ、
  輝くことができるのだろう。


  …もう一つ、忘れられないのは、教室の中でからかわれ、
  いじめの対象になっていた姉を救ってくれた一人の女の子のことだ。
  その地方の新聞にも取り上げられたこの美談の裏側に、
  本当に清く美しい魂があった。

  くさい表現だが、敢えてそう言いたい衝動に僕はかられる。
  本当にそれは美しかったのだ。

  その子は、普通の会話すら成り立たない姉を、弟である僕ともども、
  自分の家に招待してくれた。
  行ってみると、早くに母を失った彼女は、
  長距離トラックの運転手で殆ど家にいることのない父との二人暮らしであった。

  かいがいしく、家事をする中学生の女の子の後姿を覚えている。
  その子は本当に優しく姉を受け入れてくれていた。
  自然に、けんかまでするその関係は、本当に実の姉妹のようで、
  かえって僕は自分が恥ずかしくなってしまうほどだった。

  二人の心は「つながって」いた。月並みかも知れないが、
  そこには確かに「友情」があった(決して憐憫や同情ではない)。

  親族も、姉を大切にしてくれた。それには1人のおじいさんの存在があった。
  親族の総元締めのようなそのおじいさんは、長年その地で神主を務めていた人だった。
  90歳を越えて、今もなお、原付で氏子の家を回るそのおじいさんが、
  あるとき姉のことに触れてこんな言葉を語ってくれた。
  「この子は神様なんだよ。一番大切にしてあげるんだよ」。

  慈しみに満ちた目で姉を抱きかかえながら、その人がこぼした一言は、
  僕の胸の中に今でも消えずに残っている。
  きっとそこにいた人みんながそうだったと思う。

  両親が、姉のことを感情的に叱らなくなったのも、確かその時期からだった。
  なんだかんだ言っても、世話をすること自体が大変なのだ。
  その現実に振り回されないで、大きな愛を注ぐには、
  きっと宗教的感情とでもいうべきものが必要だったんだと僕は思う。

  一見理不尽に見える現実の背後にも、何か生かされている意味を見出し、
  価値を見出していく…、何十年にも渡って、生まれた地を愛し、
  人を愛してきたおじいさんは、
  きっと「神さま」や信仰や愛の本質を知っていたのだろう。

  実際に、姉は神様だった。姉の存在を通して、
  両親や、その女の子や、たくさんの人の美しい愛の姿に触れた。
  そして何より、僕の心は、姉の存在によって磨かれ、
  そして歪みや汚れを正してもらうことが出来たのだ
  (もちろん完璧ではないけれど)。


  そして、思うこと。
  今回のお母さんの周りには、どれだけの心の「つながり」があったのだろう。
  聴けば、その女の子の存在すら、近所の人は知らなかったのだという。
  孤立した母親の心はどんなふうだったのだろう。
  兄弟もいたというが、どんな想いで日々過ごしていたのだろうか。

  とても乾いた世の中になってしまっているのかもしれない。
  姉や僕を幸せにしてくれた愛情や「つながり」を、自分自身、
  もっと実践すべきなのだろう。

  …当事者でもない自分が、詮索することではないのかも知れないけれど、
  数日間鬱屈とした心を抑えきれずに、思わず、つらつら書いてしまった。
  くわえて、非常に感傷的な文章になってしまった。
  しかし、今の正直な気持ちであることだけは間違いない。

  posted by 鉄坊 at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・経済・社会

 

引用↑ここまで 
 

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メモ: 鉄坊の部屋

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メモ: 獏眠さんの「575しりとり」ページ →HP

12440] イブはどこアダムが探すクリスマス♪ 雲  - 2005/12/24(土) 12:18

果てしないアダムとイブの物語

イブの夜悲喜こもごもの夢模様

大騒ぎソドムゴモラのイブの夜

星屑を祈りで磨くクリスマス

星屑のひとつ煌めくクリスマス

穢れ無きキミの歩みの誕生日

無垢ゆえの受難のひとを思い遣る

┗ [12445] 座布団一枚! 獏眠 - 2005/12/24(土) 20:24
雲様
アダムは何をプレゼントに持って、イヴを探しているのでしょうか。
想像が拡がる佳句だと思います。

┗ [12458] プレゼントネット散歩で拾い物♪ 雲  - 2005/12/25(日) 11:51

>座布団・コメント ありがとうございます♪
カーちゃんに「ソドムゴモラってなに?」と
訊かれて・・・確認のため検索したら
「鉄坊の部屋」というブログページ
に出くわしました。
そのページの中でみつけた文をコピーして
写真日記に載せて俺のクリスマスプレゼント?♪
コピー文化に疑問を抱いてるけれど・・・
自分でやるよりも
正確に歪めないでコピーして伝える方がいいこと
もいっぱいありますね♪
簡単に写経(コピー)できる時代だけど
しっかり中身を読み取って 心を込めて
「確かめて伝え合っていきたい」
などとと思いました。
 

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メモ:   唄う歌 幸せな歌 愛の歌 ☆mituruさんの ホームページ 投稿日:2005/12/24(土)14:14 [Profile 静岡県に住む死に際の元女性の方] 全て愛から始まる??^^)> ベッドイン ヨーコとレノン 唄う歌 ♪ ☆雲の ホームページ 投稿日:2005/12/24(土)08:03 [Profile 銀河系に住む坊やのオスの方] ♪ ギィ〜ブ ピース ア チャァ〜ンス… ♪ >信さん ありがとうございます♪     ベッドイン 男と女 癒し愛?     いや試合?それともゲーム?軽はずみ?     軽はずみ些細な縁も縁は縁     縁は縁種一粒の育て方     育て方見つめ愛だと確かめる     確かめる今につながる過去未来     過去未来 男と女 ゆめひとつ     夢ひとつ 確かめながら ベッドイン♪ 許し愛納得ずくでベッドイン ☆信さんの ホームページ 投稿日:2005/12/23(金)23:25 [Profile 関東地方に住む熟年の知性の方] 大人の恋かな? 許してちょ!お互い様の許し愛♪ ☆雲の ホームページ 投稿日:2005/12/23(金)14:54 [Profile 銀河系に住む坊やのオスの方] 関西じゃ 勘弁してや かんにん(堪忍)な? 東北弁(仙台弁)だと なんて言うんだろ??? >さちこさん mituruさん ろっぽんさん 姐ちゃん  みなさん ありがとうございます♪     返事 遅くなってすいません…  今後とも お見限りなく ヨロシクです♪  
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