詩集企画
1990.8.18→2007.9.16
「おしゃべりなうさぎ」の
「はためいわくな」 「わめき」を 「散」らそう
「ぐち」に 「市民権」を
「よわさ」を 「陽」に「焼」こう
「もっともらしさ」の 「リング」の上で
「立眩みの時」を 「負け」に 「出発」かけよう♪
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… かつて鳴り響きたる鐘の音 時を経て 再び鳴れば
よろこびも かなしみも みな 歌になる
… by ゲーテ
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[おしゃべりなうさぎ] 1
… 私に向けられる怨嗟があるとしたら それは 無言のほかにない
… by 谷川俊太郎「鳥羽」より
[はためいわく] 2
… ひとの標準は 天才にあるべきである
… by ヘンリーミラー「マルーシの巨像」より
[わめき] 3
… 小鳥のように唄い ケダモノのように吠えたい
… by 白石しゅう「ひとりごと」より
[散] 4
… 散りゆく花を 惜しみながら 実をむすぶ種
… by 白石しゅう「ひとりごと07.9.16.日」より
[ぐち] 5
… 大声で つぶやけ どうせ誰も 聞きやしないのだから
… by 白石しゅう「ひとりごと」より
[市民権] 6
… 自分の人生の中では 誰もがみな 主人公
… by さだ まさし「主人公」より
[よわさ] 7
… だれひとり ひとを きずつけないでほしい
… だれひとり ひとに きずつかないでほしい
… by 白石しゅう「ひとりごと」より
[陽] 8
… 陰のなかに隠された 魂の無言
声が聞こえる あのころの わたしの声が
声が聞こえる あのころの あなたの声が
雪解けの陽射しの中で あのころの 声が聞こえる
… by 白石しゅう「ひとりごと07.9.16.日」より
[焼] 9
… 炎のなかで 昇華されてしまう 神々の羞恥心
燃え尽きた人情 なさけない時代
… by 白石しゅう「ひとりごと07.9.16.日」より
[もっともらしさ] 10
… 兵士たちよ だまされてはいけない
… by チャップリン「独裁者」より
[リング] 11
… 臆病な魂にとっての小航海は
大胆な魂にとっての大航海と同様に
けっして 侮れないものなのだ
… by ヘンリーミラー「マルーシの巨像」より
[立眩みの時] 12
… もっとも困難な冒険とは
いま居るところから
一歩も動かずにおこなわれる冒険なのだ
… by ヘンリーミラー「マルーシの巨像」より
[負け] 13
… ひとは むかし むかし 鳥だったのかもしれない
こんなにも こんなにも 空が 恋しい
… by 中島みゆき 「空が恋しい」より
[出発] 14
… 生の意義以上に 生そのものを 愛することだ
… by ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」より
[伝説] 15
[日記] 00
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一粒の麦 もし 地に落ちて 死なざれば
一粒にて 在りなん
死なば 多くの実りを もたらすであろう
(… by ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」扉の言葉より)