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もっともらしさ
ひとみ 

  1990.10.1.

深い夜空を みつめてごらん
星たちと ぼくたちとのあいだに 空があるよ
あの夏の日の 青さを映す

海原遥か みつめてごらん
沖ゆく船と ぼくたちとのあいだに 風があるよ
七つの海の 香りをはこぶ

緑の森を みつめてごらん
木々のざわめきと ぼくたちとのあいだに 時があるよ
太古のいのちの 齢(よわい)を刻む

黒い瞳を みつめてごらん
流した涙と 熱い血潮とのあいだに こころがあるよ
ウソも ホントも 融かしてしまう

そんなものでしょう? 世界なんて
そんなものでしょう? いまなんて
ねえ♪?
そんなもんでしょう♪ 愛なんて

きみの瞳を みつめてごらん
おおきな宇宙と ちっぽけな「こころ」とのあいだに

夢があるよ

誰にも見えない♪ やさしい夢 ♪が

・・・・・・・・・・・・・

小さきものへ

1992.8.21.金9:21PM.

15歳(じゅうご)になったらオトナになれ!

15歳になったら 技をみがけ あとからではできない

15歳になったら 恋をしろ 愛することを 学ぶ季節だ

  15歳になったら 親を捨てろ 未練を残す分だけ 親は老いてゆく

15歳になったら 自分を作れ 自分が無ければ 奴隷にしかなれない

15歳になったら 巣立ちの季節 住み慣れた居心地のよさは 翼を弱くするだけだ

15歳になったら 裸で風に吹かれろ 風邪をひいても 自分で治すしかない

15歳になったら 苦労しろ 馴れた頃でもまだまだ20歳(はたち)

15歳になったら 何でも学べ もぅ誰も教科書はくれない。

15歳になったら ひとになれ

ひとになるか 奴隷になるか 自分で決意(えら)ぶ時だ

・・・・・・・・・・・・

15歳になったら・・ 俺たちオトナには キミらを抱える力は無い

15歳になったら

  キミたちは じゅうぶん育って 大きすぎる・・・から