「 風のなかに 」
1990.8.21火 →2007.09.02日
風のなかに聞こえるものは 遠い遊牧の民の唄
小雪まじりの春風に 太古の香りをのせて 吹きすさぶ
ひとの… こころのひだを凍らせ なおもいのちを育んで
この風の中で 育ってゆく 今日のわたし あしたのあなた
意味のとりとめのなさが 深淵にある無意味が… 僕にささやく
…いのちの常道を全うせよ… と やけに …やさしい
おおきな世界に怯え 足元の小石につまづきながら
ぶつ切りにされた神経束を 荒縄のざらついた感触で なんとか
束ね支えて 今日も 飄然と 立つ。
躁鬱質の両面鏡が 自閉の凹化を遂げる時
… 歓喜は響き …
・・・かなしみは 充る・・・
宇宙の闇さえ 白みかけて もう … 夜はない …
夜のやすらぎが 奪われたいまが
ひとびとの「 不眠症 」で ざわついている。
… はざま … が ある。
ピーターパンが忘れていった …ちいさな影… を
しまいこむ「 はざま 」がある。
いざという時 とっておきの 奥の手。
誰にも見えない … 天狗のかくれみの …
ひとがすきだから ついとってしまう … ほおかむり …
ひとなんか …どこにも いた ためしは なかった。
でも いつも あこがれつづける。
… 信じ … つづける。
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