ノート  アル中について 問診日 アル中高校生 風の広場
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叱られて…2 正直30 算数・社会 (2007) 2007年09月11日10:36
akiu 雲「 出発 」9 





 自由   … 算数・社会 … 






。。。。。。。。。 

「1たす1は2」…と  
学校で 先生が おしえてくれた… が。 

俺の 人生では 「1たす1が 5」になり 
そのうちの1に1が加わったら 2増えて… 
全部で 8になった。 

「 ♂+♀=∞ ??? 」 
「 ♂1x♀1=? 」 

いのちの算数の答えは 決まってはいない ♪??? 

。。。。。。。。。。 

いのちは 算数では計れないと 俺は 思う。 

経済社会 経済競争 経済優位性が 幅を利かせている時代。 
 ・・・・・・・・ 
 算数の時代。 
 ・・・・・・・・ 


むかし どこかの大学の教授が退官するときに 
教え子たちに言ったという。 

「 科学や 学問は… 
  現実を見やすくするための道具にすぎない 」…と 

俺も …そう思う。 

科学や 学問の目で 現実を見るのは 面白いが 
現実を 科学や 学問に 合わせようとすると 
無理が生じて来る ものだろうと思う。 

アル中入院で 同室にだった○村さんが… 
17の頃 遠洋まぐろ船に乗ってたときの話をしてくれた。 

。。。。。。。。。。 

ある日 船頭さん(漁労長)が 
○村さんに大声で 声をかけたという 

船頭:「おぉーい○村ぁー もうすぐ赤道だから 
    舳先に行って よぉーく 海見てろよぉー 
    赤い線 見えっからなぁー !」 

 中学出たばかりの○村さんは 
 船頭さんに言われたとおりに… 
 真剣になって海を見下ろして 
 赤い線が見えるのを 待っていたそうだ。 

船頭:「どうだぁー もう通り過ぎたぞぉー 
             見えたかぁー !」 

○村:「まだ 見えませぇーん …?」 

 船頭さんも 周りの先輩たちも 大笑いしてたらしいが… 

 本人は そのあと あまり下を向いていたから 
 酔ってしまって 具合悪くなって 吐いて 
 大変だった。…と言ってた。 

。。。。。。。。。。 

そう 赤道に行ったら 赤い線が有る。 …はずもない。 
地球儀や地図には 赤道も 緯線や経線も書いてあるけど… 
地球には 書いてない。 
渡り鳥から見たら 国境も 方位も なんの目印もない。 

人間が描いて見ている世界は 人間にしか見えない。 

しかも さっきの○村さんの話みたいに 
「 知らなければ 」あるかないかさえ 
わからないものだろう。 


知識とは そう言うものだろうと思う。 

。。。。。。。。。。 

「 お前は 社会を知らない 」 

…と 俺に言った 柔道部の同級生の○田。 

彼は 高校を卒業する頃 お父さんが亡くなって 
受験を早稲田の夜間に変えて 公務員試験を受け 
電波関係の国家公務員になった。 

何年かに1度逢って飲むことがあったが… 
「 3日やったら辞められない公務員…だが 
  俺は辞めてやる! 」 
…と 酔うごとに 言っていた。 
あいつも かなり ヘンな奴だった。 
そう言う意味で 俺はあんがい 話が合う 気がしていた。 

35歳の頃 奴から突然 結婚式の案内が来て 驚いた。 
結婚なんかしない奴だと 思ってたし… 
どうみても 女性に縁が有りそうな感じも しなかった。 

俺は あいつの場合は とにかく めでたいと思った。 
それほど しあわせに 縁が無さそうな 
 偏屈な奴だったから… 

結婚式の日の彼は 高1で出逢って以来 
一度も見たこともないほど 
明るく晴れやかな笑顔をしていた。 
奴の あんな風な 無条件の 幸せそうな顔は 
初めてだった。 

俺は こころの底から ホントーに… 
「 よかったなぁ おめでとう ♪」と思えた。 
 ・・・・・・・・ 

それから 半年ほど過ぎたころ Nから電話が掛かってきた。 

N:「 ○田が… 死んだ 」…と。 

俺:「…なんで?」そう訊くのが やっとだった。 

N:「子供ができて 出産が近くなって  
   女房は 実家に帰ってたらしい。 
   それで 年末の追い込みで 
   連日の残業が終わった打ち上げのあと 
   課長の家に行って 飲んでたら… 
   突然…の 心筋梗塞だったらしい 」との 話だった。 

 出産予定日の 1週間ぐらい前だった。 

。。。。。。。。。。 

通夜の日 家に行って 棺桶に入った奴の顔を見ながら 
… こころの中で 奴に 叫んでいた … 
 ・・・・・・・・ 
「 めがね かけてねぇと おまえらしくねぇな…?」 
「 おまえなぁ 公務員 辞めんじゃなかったのかよ! 」 
「 おまえなぁ 子供と 奥さんどうすんだよ! 」 
 ・・・・・・・・ 
「 おまえなぁ 社会ってなんだったんだよ! 」 
 ・・・・・・・・ 
「 … ばかやろう …! 」 

そんな風に…別れを告げた。 

。。。。。。。。。。 

明日の正確な 予測なんか 誰にもできない。 
予定してみても 案外 想定外が多い。 
それが あたりまえの現実だろうと思う。 

もし ○田が 生きていたら 
俺が この3〜40年見て 考えてきた「答え」を 
いま あいつに答えようと思う。 

 ・・・・・・・・ 

「  俺が見た限り いまの日本の社会は… 
   明日の現実を 計算できると思い込む 
   すぐに 自分だけ わかったつもりになる奴らが 
  えらそうにしてる 
   … 傲慢な社会 … に 
   なっていってるような 気がする。 」…と。 

 ・・・・・・・・ 

社会は 一部の傲慢な者たちに ゆがめられてゆく。 

… 勝ち組社会・格差社会 … の 

問題性の 根は深いと思う。 


できる者 わかる者ほど… 
謙虚で 注意深く 反省深く 
控えめでなければならない …と思う。 

しかし 傲慢な者たちや 徒党の横暴に対しては… 
声を上げなければならない時もあると思う。 

傍観しているだけでは いけないときも 
あるのではないかと 俺は 思う。 



。。。。。。。。。。 




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↓アル中について

1.アル中入院

2.酒害・無知

3.状況 : 1.理解 2.対処

4.自助グループ

5.常識 と 予防

6.栄養吸収障害

7.アルコール耐性 と 体力

8.狂気の沙汰 : 離脱症状

9.家族

10.酒 と 暴力

11.酒 と [ うつ ]

12.余命告知

13.酔い心地

14.根っこ : 依存のモグラ叩き

15.共依存







↓アル中高校生

1.アル中高校生

2.最初の印象

3.ハートウォッチング

4.春の陽射し

5.昼休みのメニュー

6.酒・タバコ

7.体育・強歩大会-1

8.体育・強歩大会-2

9.文化祭-1 

10.文化祭-2

11.夏休み

12.狂気の沙汰 : 離脱症状

13.卒業-1

終.卒業-2







4.自助グループ

5.根っこ : 依存のモグラ叩き

6.余命告知

7.酔い心地

8.

9.共依存

10.栄養吸収障害

11.アルコール耐性と体力

12.常識と予防

13.狂気の沙汰:離脱症状

16.酒害・無知

17.理解・対処

18.

4.自助グループ

5.根っこ:依存のモグラ叩き

6.余命告知

7.酔い心地

8.

9.共依存

10.栄養吸収障害

11.アルコール耐性と体力

12.常識と予防

13.狂気の沙汰:離脱症状

16.酒害・無知

17.理解・対処

18.

19.

20.

6.うつ1

7.うつ2



















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