道9 あのころ(1974) 2007年09月20日23:45
akiu 雲
あのころ … くらし …
。。。。。。。。。
こうして書いていると
いろんなことが思い出されてくる。
1974年…21歳の頃の自分と まわりの世界。
そういえば あのころは テレビも冷蔵庫も
ラジオさえ 持って居なかった。
拾って来た木箱がひとつ
両親が新婚の頃 使っていたという「ちゃぶ台」がひとつ
あとは押入れに ふとんと 道具が少しあるだけ。
流しには食器もワンセットしかなかったと思う。
とにかく リュックひとつに少し余る
程度のもの以上は 持ちたくなかった。
なにもないほうが 気持ちよく暮せた。
畳は好きだった 何もないから 掃除しやすかった。
足裏にほこりの感じがすると すぐに箒で掃いてた。
俺はクモが嫌いだった。
いつだったか布団を 敷いて 横になったら…
ほんの 1ミリぐらいのクモがいて
あわてて 跳び起きて 布団からなにから
ぜんぶ ぱんぱんして 部屋中掃除しまくって…
やっと安心して 寝たことがあった。
いつ思い返しても 自分でもおかしくなるのだが…
とにかく いまでも 不意打ちで来られると
かなり小さめのクモでも ドキッとしてしまう。
身についてしまった感性とは おかしなものだと思う。
いまでは かなり大きなクモでも(種類にもよるが)
冷静に しっかり 覚悟すれば…
掴めるようには なったが 不意打ちだけは苦手だ(笑)
条件反射のような部分は
なかなか 変えにくいものだと つくづく思う。
お風呂はなかったので
ときどき 近くの銭湯に行った。
洗濯は 廊下に共同の流し場があって…
そこで 手もみ洗いして
たぶん部屋にかけて 干していたんだろうと思う。
・・・・・・・・
そういえば ときどき置き忘れてて
ひとつ隣りの部屋の おばちゃんに叱られたりしていた。
めしは だいたい 決めて作っていた。
玉子どんぶり カレー 野菜炒めなどが多かった。
買い物も たまご キャベツ たまねぎ
じゃがいも にんじん それに豚肉
たまに ほうれんそう…など
冷蔵庫がなかったので
肉は 夕方100グラム買ってきて 半分使って
次の日の朝 残り半分を使い切っていた。
下町だったので
たまごは ばら売りしているところがあった。
たぶん 3個ぐらいずつ買ってきたような気がする。
ご飯は 1人前の 鍋焼きうどんの鍋で
ガスコンロで炊いてた。
弱火にして とろとろ炊いて30分もすると
いい具合に おこげもできて 上手く炊き上がった。
その上におかずを載せて食べれば
食器を使う必要がなかった。(笑)
・・・・・・・・
北海道では 野宿とかが多かったので
ほとんど「買い食い」だったから
自炊らしい暮らしは
このときからだったのかもしれない。
あんがい どんなことも 面白かったと思う。
なにをしていても 楽しかったように思う。
あのころ… を 忘れなければ
いつだって あんがい 愉しく やれるような
… そんな気がする …
。。。。。。。。。
参照